超高齢化が進む日本に暮らすミドル世代の皆さま
『介護』の文字が身近に迫っていませんか?
もしくはすでに『介護』してますか?
右を見ても左を見ても
どこに行っても
超高齢化
高齢者に出会わない日は無い
とくに田舎で暮らす私は物心ついた頃から
何かと団塊世代の圧を感じながら生きてきたような気がする
私の脳内に『介護』の文字が浮かび上がったのは
かれこれ5年前のことじゃった
お隣のおじいちゃん
ある日の朝、ピンポーン♪と家のチャイムが鳴る
おたくのお隣の爺ちゃんが朝から起きてこないんだよ
ちょっと家まで一緒について来てくれないか
へ?
近所のおじさんは、お隣のおじいちゃんに用事があり
朝から呼びかけていたそうなのだ
たまに1速でブイブイ鳴らして走らせてた軽トラもあるし
家の周りの畑に出かけた様子もなく
何度呼んでも家は静まりかえったまま
近所のおじさんはもしかしておじいちゃんが中で倒れているのではないかと心配になったらしい
ひとりでの安否確認は心細かったらしく
隣に住む私に声を掛けてきたのだ!ギャー!!
「あわわ、えらいこっちゃ」「なんで私が」と内心思いながらも
90歳を過ぎても、立派にひとり暮らしを頑張っていた
優しいお隣のおじいちゃんのためならばと
意を決して、家の中に踏み込んで行った…
こんにちはー!○○さーん!
昔ながらの古い家で、玄関にチャイムは無かった
農家が多いこの地域ではチャイムを使わずに呼びかける風習が残ったままなのだ
大きな声で何度呼びかけても家の中は静まり返ったままなので
土間側に回り込んで、木製の扉の蝶番を引っ掛けて外し
家の中へ入っていった
○○さーん!おじゃましまーす!
土間を上がると台所がある
呼びかけには返事が無く、家の中は静まりかえっていた
台所には誰も居なかった(倒れていなかった)
奥の部屋にいるかも知れん
入ってみよう
奥の部屋に続く障子を開けてみた…
すると…
そこは真っ暗な寝室で
お隣のおじいちゃんが布団の中で横になっていた
○○さーん!おーい!
呼びかけてみるが、ピクリとも動かない…
大変だ!脈は?
そう思って、おじいちゃんの手をつかんだ…
まだ温かい!いちかバチかもう一度耳元で声を掛けてみた…
おーい!○○さん!起きて!!
はっ!!…あ、ありゃ?
???どなた??
(お隣のおじいちゃん、起きる)
お隣のおじいちゃんは、二度寝をしていただけだった
その後、おじいちゃんの体調に異常は見当たらず、普段どおり過ごされていた
てっきり、もうダメかと思って…
本当にごめんね。迷惑かけたね。
帰りながら、近所のおじさんに何度も謝られたが
「同じような事が起きない訳が無い」
「近所の方の安否確認をする日が近いうちにきっとまた来る」
高齢者に対して何の意識も持たずに、他人ごとと思って過ごしていた時とは違う
意識(不安?)が芽生えた私がそこにいた