『めがね』

  • 2007年公開[日本]
  • 監督/脚本:荻上直子
  • キャスト:小林聡美、もたいまさこ、市川実日子、光石研、加瀬亮 etc
  • 主題歌:大貫妙子
  • 制作会社:めがね商会

何が自由か、知っている

生き急いでいたら、大切なものを見失っていた

何のために生きているのか
これからどうしたらいいのか分からなくなって
悩んでいるようなときには、この映画を観てみるといいかも


(たぶん)都会での仕事に行き詰まってしまった主人公のタエコが
スーツケースとバッグを引っさげて
わざわざ携帯電話の電波の届かないような場所まで逃げてきたところから
この映画は始まります

ちゃいくま
ちゃいくま

仕事に追われて逃げてきたん?

海辺の宿『ハマダ』に集まる人たちは
そんなタエコを理解しているかのように
せっかちなままのタエコのことを優しく見守ります

悩める人は 気をつけて

『ハマダ』の普通の宿とは違う、妙な雰囲気に
ついていけないと感じたタエコは
『ハマダ』以外の宿を訪ねますが
その宿は似非スローライフを勧めるカルトっぽい集団でした(残念)

リアルに私たちの身近にもたくさんありますよね
人の弱みに付け込んで、巧妙な手口で騙す、詐欺、マルチ、カルトなどなど

ふぇみくま
ふぇみくま

皆さんもお気をつけください

『かもめ食堂』のスタッフが再集結していた

荻上直子監督といえば、2006年公開の『かもめ食堂』が有名です
この『めがね』も『かもめ食堂』のスタッフ達によって製作されました
(片桐はいりさんがいないのは寂しいですが)
どちらの映画も感情的なシーンは無く、淡々と時間が進んでいく
でもなぜかほっこりとあたたかみのある、独特な空気感が一緒です

『めがね』は『かもめ食堂』と同じく、食事のシーンがとてもいいんです
日本人ならば日頃からよく食べている、素朴でシンプルなメニューが多いんですが
美味しい匂いが漂ってきそうな食事風景がたくさん出てきます
この映画を見終わったあとは、冷蔵庫に直行
何かを料理して食べたくなります

ちびくま
ちびくま

飯テロ

たくさんの謎

『めがね』にはいくつかのメタファーや謎が出てきます

  • かき氷
  • 手編みのストール
  • 最後に落としてしまうめがね などなど

自分の人生にあてはめて考えてみるのもよし
謎は謎のままでもよし
とにかく気になって何度も見てしまう
スルメのように味わい深い良い映画なんです

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